2021年11月10日、2006年から約16年間暮らした東京を離れた。 前日の荷物搬出日は久々の大雨で、引っ越し業者のお兄ちゃんの手際よすぎる作業に驚きながら、気にいっていた高円寺のお部屋を出た。
丸5年とちょっと過ごしたこのお部屋。東向きがほぼ窓の間取りで、めちゃくちゃ明るいのも好きだったなぁ。早稲田通り沿いの割には部屋の向き的にも静かだったし。ああー懐かしや、高円寺!
電柱がででんと眼の前にあるこの景色。晴れた日はスカイツリーが見えるのがお気に入りポイントやった。
すでに懐かしい早稲田通り。
11月10日、お父さんのお誕生日に引っ越しとなった。晴れてよかった。
向かう先は、京都。
「京都」への拠点変えは、突発的な心境の変化としかいいようがないように思う。
2020年の年始、帰省していた実家から東京に戻るとき、飛行機の窓から関西の街を見下ろして、あー関西の街はこんなに大きいんやなぁ、この下にもいろんな人が住んでるんやなぁ。と思って、ぼーっとしていたら、ものの50分で東京に戻ってこれたことに今更ながら驚いた。
あれ、東京と大阪ってこんなにすぐ行き来できたっけと。
その驚きの感情とほとんど同時に「京都」の文字が頭に浮かんできたのは印象的やった。え、なんで今京都なん?大阪じゃなく?とも思ったけど。
上京したての頃は早く親元を離れたい一心と、キャピタル東京も知らずして生きてはいけまい、という思いがあった。
あの頃は東京でしかできないことというのが、確かにあったように思う。 思い込みかしら。
でも時間は流れて、もはや仕事や発信はどこにいてもできる時代になっていた。 関東にも関西にも大事な人たちはいるけど、会いたい人には自分から連絡を取って会えばよく、住む場所が変わることで会わなくなる人はそういうご縁の人、どこに住んでいても会いたくなる人は、深めのご縁がある人と捉えるようになった。
そんなこんなでまだ落ち着かないけれど、京都にいる。少しずつ、行動範囲を広げていこう。