72 patternworksの基本カラーは黄色です。これは中国に古くからある「五行思想」をもとに考えました。
72 patternworksの作る図案の題材は、春夏秋冬、日本の四季ですので、季節に関連のある色を選ぼうとする中で、五行思想と行き当たったわけです。
五行思想は、森羅万象のすべての要素が木、火、土、金、水の5つの元素に分けられるという思想。
色や味覚、方位、臓器、白虎や玄武といった伝説の生き物も、この5つの要素に分けられています。ちなみに「行(ぎょう)」というのは「回ること、動くこと」を意味するといいます。
方位の「五方」では、木=東、火=南、金=西、水=北、土=中央。
色の「五色」では、木=青(緑)、火=赤、金=白、水=黒、土=黄色。
季節の「五時」では、木=春、火=夏、金=秋、水=冬、土=季節の変わり目(土用)。
「黄色」は方位では中央をあらわす重要な色であること。四季では春夏秋冬のどれでもなく、しかしその変わり目、移り変わりの時期をあらわす、やはり重要な時期をあらわす色と考え、季節をとらえていく中で重要な色と考えました。
選んだ黄色は、蛇結茨(じゃけついばら)という植物の花の色です。黄色の中にも色々ある中で、明るめの黄色、柔らかさと新鮮さのある黄色を選んでいます。
もう一つは、墨色です。
何かで昔、すべてのものの始まりは炭素だと読んだことがあります。
確かに、森羅万象は、極限まで燃やすと炭になるのでなるほどと、その時は思いました。
人の形をしていたり、鳥や植物やいろんな形をしているけれど、元は同じ炭素であると思うと、なんだか愉快でした。
すべてのものが共通して持っている要素=炭素→炭→墨色ということで、ロゴに使う色や当サイトの文字色も墨色に統一しています。