言わずもがな旅がよく人生に例えられるのは、思い通りにいかないからであろう。
だから帰国前日の夜ごはんが1£引きのサンドイッチと、きらいなグリンピースがいっぱいのサモサと缶ビールになってしまうのも、つまりそういう旅の特質によるもので、何人もわたしの計画性のなさを責めることはできない、アーメン。
食事にはさほど関心がなかった今回の旅。 毎日サンドイッチでも構わぬと思っていたが、んなわけないんである。たべもののおいしい日本国民なんだから。
想像以上に、早くも2日目でサンドイッチに辟易し、好奇心の笠を借りつつわたしの胃袋は。。
「なにそれ、ハギス?スコットランド伝統料理?いいいじゃない持ってきて頂戴よ」
「フィッシュアンドチップスも食べずにボンドストリートを歩けるとでも?さあ、このテーブルに持って来て頂戴!!」
という具合に3日目あたりから勝手に大風呂敷を広げはじめ、主人の弱り顔を横目にほくそ笑むのであった。
連日の暴走に胃袋が勝手に失速したときは、朝ごはんをハイドパークの美味しい空気!ってことにしたりしながら バランスをとっていました。
いやぁ500mlのビールで酔っ払ってますよまったく。
※こちらは2013年のイングランド・スコットランドひとり旅の記録です。