
ロンドンの悪夢(後編)
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こちらは2013年のイングランド・スコットランドひとり旅の記録です。

瀕死のiPadを抱え、oxford curcus 駅の一番でっかいApple storeで店員にすがりつく。
ま「お願いです先生!どうか、この子を救ってください!涙」
店員 「ふーんどれどれ。なるほど。あーた、クラウドは使ってる?」
ま 「いいえ先生!一度も!」
店員 「ふむ。じゃあデータは戻らないね。たぶんコードを押し間違えたでしょう。Appleのセキュリティはいますごく強力で、ロックがかかってしまうともう手が付けられないからね。oh dear dear..」
ま 「えーーーー(T △ T)!?」
もう頭真っ白で目の前は真っ暗ですよそりゃ。
店員「クラウドにすべてアップロードしておけば全部元に戻せたんだけどね」
ま「お、お願いです先生!この子はまだ若いんです!到着初日の浮かれた写真やドーバーでの写真がたくさん、たくさん入ってるんです(T △ T)」
店員「お気持ちは分かりますが、残念です、はい」
つまり。。。 お前のiPadは もう 死んでいる。
冷たい雨の降りしきるロンドンで青いTシャツ着たApple兄さんがた3人にこう宣告され、キコウを突かれたわたしのiPad、内臓破裂よね。
あべし。
久しぶりに足元ふらつくほど打ちひしがれたわたしは、一度通った道ならほぼ迷わないのに、そのあと何度も地下鉄を乗り間違え、街角ごとにため息を吐いた。
それでも負けてたまるかとバーに乗り込み大皿料理を完食し、エールを2杯流し込んだ頃にはもうわりとご機嫌^^で、
「あぁほんと、わたし、お酒が飲めて良かった」と思いました。
終わり
10年前のあほな旅記録ですが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。