こちらは2014年のイングランド・スコットランド旅の記録です。
ドーバーに行った日はたまたま極寒で、強い風が吹いていた。それでもかじかみながらも着いてすぐ白亜の断崖、ホワイトクリフに挑もうとする。
がしかし、すぐ「この強風、女一人、雨降りそう、道知らん」と無鉄砲丸出しの構図が浮かび上がり、すぐに観光案内所に乗り込む。
その観光案内所で極甘フェイスのかわいらしいお兄さん推定27歳より、 「え、ホワイトクリフに行きたいの?この強風じゃあ危ないよ、落石とかもあるんだよ」
とか
「下から眺められる場所が隣町にあるから、バスを教えてあげるよ、▲▲通りから●分に発車するよ」
などの有益な情報を甘いマスク越しにご鞭撻たまわる。
わたしは お兄さんのブルーアイに何度も吸い込まれながら、何とか会話を理解したつもりで、隣町までのバスに乗り込んだんだ。
そのバスは田舎の小さな住宅街に行く用のバス。地元のかたばかりなのもさることながら、イギリスでも過疎化は進んでいるようでご老人がほぼ大半。
そして車内アナウンス(次はどこ駅〜的なやつ)がない。 ドーバーに買い物に来て帰るところのご老人たちに「誰、何人」的な目で見られながら、どうしてもst.margaret駅で降りたい!って伝え続けても、訛がすごくて返答が聞き取れない。
ハラハラする場面もあったけれど無事ご老人たちは、先人の知恵と工夫でわたしをst.margretで降ろしてくれた。 横のおじいちゃん、癖のある顔をした人だったなぁ。
けれど甘いマスクに吸い込まれすぎて、わたしはどこかで観光案内所兄さんの話を取り違えたんだ。
バス停からけもの道みたいなところを通って海岸に出てみたところ、ホワイトクリフが遠まきの横顔しか見えない。人いない。サム。。
なんか心身に小雪の降り積もる感じーー
うむ。 しかしもちろん、彼は甘い顔をしていただけで、一切の責任はない。
嗚呼、悲しいかな今のわたしの語学力では、小雨降りしきるドーバーの隣町で灰色の海を眺めながら1£ショップで買ったスナック菓子を頬張ることになってしまうんだなあ。。語学力強化だーいつかのために。